伝統と挑戦のあいだで~OLK×OC×KOLC大会責任者対談・後編~

大反響を呼んだ、OLK×OC×KOLC大会、大会責任者による対談記事。

 

おかげさまで、当ブログ始まって以来、最多となるアクセス数を記録しています!

 

今日は、そんな対談記事の後編。お互いの大会の印象や、大会責任者という役職について、そして気になるコラボの経緯や内容について、ぶっちゃけてもらいました!

 

前編をまだお読みでないという方は、まずはこちらからどうぞ!→それぞれの学生大会~OLK×OC×KOLC大会責任者対談・前編~


高見澤:地図調査の面一つをとってみても、色々な違いがあるこの三つの大会だけど、お互いの大会についてどんな印象を持っているか聞いてみたいな。

 

上村:OLK大会、OC大会とも、KOLC大会に比べて歴史というか、ブランドがあると思っているかな。OLK大会は特に、学生大会では断トツの参加人数だし。

 

大橋:KOLC大会は、さっき歴史が浅いみたいな話があったと思うんだけど、逆に、いい意味で、どんどん新しいことに挑戦していけるという環境があるのかなあと。

OLK大会は、やっぱり学生大会を牽引していく大会というか、目指す一つの形としてあると思います。ただ、OLKは、人数の規模とかで、ほかの学生クラブとは違う部分があると思うので、OC大会としては、独自性をどうやって打ち出すのかということになると思います。

 

高見澤:そう、僕らもやっぱり伝統というものに縛られるというのはあって、だから、自分たちの代でいい大会を開こうとなった時に、やはり新しいことに挑戦していこうという話になって。

 

上村:その結果としての、WREとか、東日本大会ってことか。

 

高見澤:そういう意味では、今回の筏場でのKOLC大会(第7回大会)はうらやましいなと思って。あれはOLKにはできないなあと。

OC大会は、堅実な大会というイメージです。最近だと、首都圏の近郊で、ちゃんとした大会を開いているなあと。あと、サークル運営という面でみると、関東近郊にテレインを持っているというのは、普段の練習会等でほかの団体に地図を使ってもらいやすいので、会計的に上手いなあと笑

 

第38回OC大会@赤根の運営者の皆さん。

 

上村:いつもお世話になっている気がするな、たしかに。

 

大橋:おかげで財政的には助かっています笑

 

上村:上手いということで言うと、KOLCとかOLKと比べてOCは人数が少ない中で、手堅くきっちり大会が開けていて、参加者としてもOC大会だから行こう、と思われているのがすごいなあと思います。

 

大橋:そこは、運営ノウハウの積み重ねというか、昔から大人数で運営してきたわけではないので、少ない中でもやるというのが定着しているのかなと。

 

高見澤:なるほど。次にお待ちかねの話題について、OC大会とKOLC大会は、今回2daysでのコラボという形になったと思うんだけど、どういう経緯でコラボすることになったの?

 

大橋:経緯というか、先にOC大会の方が、11月11日にやるというのが決まっていて。

 

上村:うちも、11月くらいにやりたいねという話になっていて、もともとはOC大会の確か1週間前にやる予定だったんだよね。

 

大橋:そうすると、2週連続で、しかも似たような場所での開催になるということで、日曜に1日だけ長野に来てもらうというのはどうかなあと思っていたので、どうせならコラボにしちゃえばと。

 

上村:最初からコラボしようとか、そういう話ではなかった。

 

大橋:ある意味偶然といえば偶然だけど、できてよかったなあと思っています。

 

高見澤:興味がある人も多いと思うので、コラボについてもうちょっと聞きたいんだけど、具体的にはどういう形のコラボをする予定なのか、アピールポイントがあれば教えてください。

 

上村:大きく分けて三つあります。まず、競技面では、クラス分けを共通のものにして、二日間同じクラスを走ってもらい、積算のタイムで総合表彰とかをできたらなあと思っています。

 

大橋:まあ、やりやすいというか、現実味はあるかなと。

 

上村広報の面だと、HPを共同で作成して、要項も同時に掲載するということをやっています。

 

高見澤:Twitterでも、お互いに公式アカウントのツイートをリツイートしあったりしているよね。

 

上村:あれ、片方のアカウントだけフォローすればもう一つのアカウントも見られてしまうので、両方フォローしなくてもよくなってしまうという話もあって、ちょっと悲しいんだけど笑

 

大橋:(後にアカウントを動かし始めた)KOLCの方がフォローされないっていう笑

 

高見澤:そう、ちょっと話は変わるけど、ツイッターとかの広報が自由というか、面白いのもOC大会とかKOLC大会の魅力だと思っていて。OLKのはちょっと堅いというか…

 

ちょっとお堅い?OLKのツイッター(左)と、ノリがいい?KOLCのツイッター(右)。

 

上村:そんなイメージはないけどなあ。

 

高見澤:KOLCのはノリがいい印象なんだよね。塩谷田所の時(第5回復活大会)のマスコットキャラクターの、何だっけ?

 

上村:「しおたん」?

 

高見澤:そうそう、その「しおたん」の非公式botのツイートがすごい面白かった記憶がある。

 

上村:あれ、まだ動いているもんね。

 

高見澤:OCの方も結構、ネタツイートが面白いという印象があります笑

 

大橋:OCにはツイ廃が多いから笑

 

上村:去年(38回大会)の時は、ツイッターでクイズをやっていたよね。うちの部員でも、クイズにこつこつ答えて、最終的に景品をもらっていた人もいた気がする。

 

高見澤:あれもなかなか無い試みだよね。

 

大橋:参加者が少なかったり、ネタが切れちゃったりして、担当者は大変だったみたいだけど。

 

高見澤:そうやってコンスタントに出す、というのも広報の難しい面ではあるよね。で、話を戻して、アピールポイントの三つめは?

 

大橋宿泊斡旋ということで、簡単に言えば、両日参加してくれる人には宿を斡旋します。

 

高見澤:それで何かいいことがあったりするの?

 

大橋:まあ、いいことは…いいことはあります笑

 

高見澤:それはそのうち発表ということ?

 

上村:まあ、発表はしたいんだけど、僕たちの方でもまだ確定できないというか…

あとは、参加費の割引なんかも考えています。

 

高見澤:話は変わるけど、大会を開く上で、何が大変かっていう話が個人的には興味があって。特に、NEWテレインで大会を開催するとなると、地元渉外とかがすごく大変だと思うんだけど。

 

大橋:地元の森林保護活動をしているNPOとの話し合いをしたときに、先方はオリエンテーリングのことを知らないので、森に入るときにヘルメットを着用するように言われてしまったりとか…。理解を得るのは大変だと感じます。

 

オリエンというより、森林調査みたい?笑

 

高見澤:そこは、うまく説明をして理解してもらうしかないよね。KOLCの方も、リメイクはリメイクで大変だと思うんだけど?

 

上村:経年変化とかもあって、修正は必要ではあるんですが、結果的に旧図をないがしろにするようなリメイクになってしまっては本末転倒だと思っています。

前回大会(筏場での第7回大会)は初めて新規テレインを開発しましたが、フォレストの地図のリメイクをするのも現体制では初めてなので、そこは難しさを感じているところですね。

 

高見澤:それに、一度大会が開かれたことのある地域であっても、地元の渉外は大変な部分も多いよね?

 

上村:うちのテレインは、普段から小学校のアクティビティの一環としてオリエンテーリングが行われているようなところなので、オリエンテーリングへの理解があるというか、ヘルメットをかぶるとか、そういう話になることは無い笑

 

高見澤:赤城も、今まで何度か使っていて地元の方の理解はあるけれど、大会を開くとなると警察や消防などを回ったり、いろいろな申請を出さなきゃいけなかったりして、そういうところでは苦労しています。

 

上村:工作物設置の申請を出さなきゃいけなかったりするよね。

 

インタビュアー:個人的には、そういう開催の上での様々な苦労がある中で、なぜ皆さんが大会責任者になったのかという話が気になるんですが…

 

高見澤:ああ、確かに、それは聞きたい!

 

大橋:それ聞かれるとしんどいなあ… 自分の場合、何なら、自分のいないところで内定していたというか、外堀を埋められていったという感じだったので笑

ただ、要職が埋まっていったり、他の同期は忙しかったり前回大会で既に役員をやっていたりする中で、ある程度の参加率も求められることを考えると、自分しかいないのなあって。

 

上村:自分は、第7回大会の準備に帯同する中で、大会を開いてみたいな、いい大会を作ってみたいなという気持ちが芽生えたのが原動力なのかなあと思います。

 

大責のお二人。

 

大橋:あ、俺と全然違うわ笑

 

上村:高見澤はどうなの?結構経緯が気になっていたんだけど。

 

高見澤:ぼくは、ある程度上の役職に就きたいなと思っていて。いろいろ決めたり、人を動かしたりする仕事がしたくて、最初は競技責任者に立候補していたんだけど、他の人と被ってしまって笑

それで、大会責任者もいいなというか、いろいろ動かせる立場にあるからこそ、いろいろ新しいことをやりたいなと思って。

そう、大会責任者っていうのは、それぞれの大会でどういう位置付けなの?

 

大橋:自分から主導してやるというよりは、各役員が仕事を進めていく中で、調整役というか、調和をもたらせる役割でいられたらなと思っています。

 

上村僕としては、まだ試行錯誤の段階ではあるんですが、大会を主導的に開く人たちだけではなく、当日手伝ってくれるKOLCのみんなに、運営をしたいなって気持ちになってもらうのが大事なのかなと思っていて。そのための工夫というのは、最近意識しているところではあります。

 

高見澤:OLKの大会責任者は、パート間の隙間というか、どこの分担にも当てはまらない仕事というのが例年多くて。協賛をお願いしたり、裁定委員を決めたりとか。

あとは、パートチーフの上には運営責任者がいるんだけど、各責任者の上にいるのは大会責任者だけなので、そこをカバーするというのも自分の役目だと思っています。

調べてみたんだけど、一橋生が大会責任者をやるのはOLK大会で初めてのことらしくて。OLKは、東大が中心の団体とはいえ、それ以外の大学の人たちも重要な役割を占めているので、そのアピールになったらいいなと。

 

インタビュアー:皆さん、面白いお話をありがとうございました!最後に、ブログの読者に一言ずつメッセージをお願いできますか?

 

上村:KOLC大会に対する期待が高まっていると思うので、また新しいことに挑戦しつつも、参加者の皆さんに満足して帰っていただけるような大会にしたいです!ぜひお越しください。

 

大橋:OC大会も、今までに無いような新しい体験を提供して、皆さんをワクワクさせるような、期待を裏切らないような大会にしたいと思うので、ご参加をお待ちしています!


まだまだ面白い話は尽きなかったのですが、紙幅やここには出せない情報の都合上、残念ながら対談記事はここまで。

 

インタビュアーとしては、OLK、OC、KOLCと、異なる環境にあっても、いい大会を作りあげたいという思いが、学生大会の質を高め、盛り上げていくのだなあとしみじみと思わされた、そんな対談でした。

 

4日後に迫ったOLK大会、そして11月に開かれるOC大会、KOLC大会。ぜひお楽しみに!!!

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