調査のエース ハイエースの話~調査あれこれ⑤~

こんばんは。KOLC大会をはじめ、各地で様々なオリエンテーリングの大会・合宿が開催された週末でしたが、みなさんいかがお過ごしでしたでしたか?

 

今日はまたまた調査について。難しいことを考えずに、どうぞお気軽にお読みください。


地図調査にとって、一番大切なものはなんだろうか。

 

調査者?寝泊まりする場所?そもそもシャーペンとボードがないと始まらない、というのも野暮なツッコミであろうか。

 

私はここで、ハイエースこそがOLKの地図調査において最も重要なものである、ということを提唱してみたい。

 

ハイエース。ウィキペディアを要約すると、「1967年に初登場し、貨物車としての高い性能と、運転者を含め9人乗りという特徴を生かした乗用での利用を兼ね備え、事業用・個人用ともにニーズを有したキャブオーバー型の自動車」ということらしい。

 

この「たくさんの物と人をのせることができる」という特徴がゆえ、オリエンテーリングの大会の運営に使われることは多いような気がする。読者のみなさんの中にも利用したことがある、という人もいるのではないだろうか。

 

OLKの調査においても、ハイエースが重宝されるのは同じである。毎回の調査で、1~2台のハイエースをレンタカー屋でレンタルし、使用している。

 

これまたウィキペディアによると、ハイエースという名前の由来は、「高級な」「より優れた」という意味の「High」と「Ace」の合成語であるそうだが、実際ハイエースは、調査においてその名の通り一線級の活躍を見せているのである。

 

以下、その活躍場面の一部を紹介しよう。(以下、ハイエースを、我々に親しまれている?呼び名で単に「バン」と呼ぶことにする。)

 

①調査資材の輸送

調査を始めるためには、調査中に使う資材を我々の本拠である東京から調査地(今回であれば群馬県渋川市)にまで運ぶ必要がある。

 

炊飯器からシャーペン、延長コードからハンガーまで。数日間を過ごすために、調査中に使用する資材は実に多岐にわたる。その数、おそらく30種類はくだらないだろう。

 

そんな大量の調査資材を運ぶ際に活躍するのがこのバンなのである。どんなに重くてかさばる荷物も、バンの巨大な荷台にかかればこの通りである。

後方の視界を確保しなければならないので、詰め方にもコツがある?

 

②調査者の輸送

調査者の一日は以前の記事でもお伝えした通りだが、滞在させていただいている公民館(会館)から調査を行うテレインまで向かう時もバンの出番である。

 

一回の調査で、調査者は多いと20人を超える。全員を山へと送り届けるために、時には2台のバンを2往復させることもある。

 

自分の降りる地点に到着すると、調査者は重い腰を上げ調査に向かっていく。逆に、調査が終わり、迎えのバンに乗り込んだ時、調査者は何とも言えぬ安心感に包まれる。

雪の日もバンはテレイン内を駆け巡る。

 

バンの重いスライド式のドアは、さながら調査という「非日常」と「日常」をつなぐ玄関口といえるかもしれない。

 

③買い出し

調査者を山へと送り届けても、バンの役目は終わってはいない。今度は、その日の夕食、そして翌日の朝食・昼食の材料を買いに、スーパーマーケットへと繰り出していく。

野菜ジュースの多さから,健康意識の高さがうかがえる?

 

 

大きなスーパーマーケットで、夕食の献立に必要な食材や、調査者の希望した買い出しリストの買い物を終え、バンは会館に戻ってくる。

 

会館から徒歩圏内にスーパーマーケットは無く、また買い出しの量も相当多くなることから、ここでもバンは買い出しにとって欠かせない存在なのだ。

 

④風呂輸送

こちらも以前お伝えしたように、調査中我々は温泉施設「ユートピア赤城」さんにお世話になっているのだが、そこに行くのにもバンが活躍する。

 

調査者を山に送り届けるのとは違い、風呂には調査に参加している全員が行くため、バンでの輸送はさらに困難を極める。

 

具体的には、「バン1便で風呂に入る人を輸送し、運転手だけでバンに乗って帰ってくる」→「バン2便で次に風呂に入る人を輸送し、1便で風呂に入った人を乗せて帰る」といった具合に、できるだけバンの空きに無駄がないようなスケジュールを組み立てている。

 

それでも、すべての人が風呂との間を往復するのには1~2時間程かかる。その間、バンは何度となく通った道をひた走ることになる。

 

番外編:大会当日とバン

大会当日も、参加者のみなさんの見えないところでバンは活躍している。

 

スタートやフィニッシュで使う机やテント、給水。重くて人の手では運べない資材を、各パートに送り届けるため。そして、もし救急車が入れないような場所で、怪我人が発生してしまった場合には、バンで救護を行うことも。

 

以上、バンが調査にとって、そして大会にとっていかに重要なものかおわかりいただけただろうか。

 

当日、会場の片隅にバンを見つけたら、こうしたバンの活躍について少しでも思いを馳せてもらえると嬉しい。


たまにはこんな適当な記事でもお許しください…ということで、今日はここまで。

 

引き続きよろしくお願いします。

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